中庭の狂人日記

(または劇団夢現舎は如何にしてロンドン公演を行うか)



第三回ロンドン・凱旋公演特設ブログ
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ごあいさつ並びに・・・

 あけましておめでとうございます。
 謹んで新春をお祝い申し上げます。
 
 杉並演劇祭→第三回ロンドン公演→凱旋公演とハードでしたが充実の『中庭の狂人』づくしの2006年が終わり、いよいよ2007年がスタートしました。思えば、杉並演劇祭では多くの区民の方に足を運んで頂き、ロンドン公演では立見が何日も出るほど多くのお客様がご来場下さり、凱旋公演では沢山の反響を頂戴し、確かな手応えを感じた一年となりました。まさに劇団夢現舎創立以来最高の結果を残せた年だったと言っても過言ではありません。これもひとえに、応援してくださった皆様並びに、関係者各位の皆々様のお陰です。心より御礼申し上げます。
 
 ・・・しかしながらいつまでもその余韻に浸っているわけにはゆきません。
 
 「生まれるは死ぬの同意語だ。という事はつまり始まりは終わりの同意語だ。やがてこの世はあっという間に闇に包まれるであろう。」
 『中庭の狂人』、ラストの芥川龍之介の科白です。始まるという事は何かが終わることで、終わると同時に新しい何かが始まります。演劇は創造と破壊の芸術です。私達もいつまでも過去の光に安住することなく、再び訪れる闇の中から新しい光を創り出してゆかなければなりません。
 よって、ご好評を頂いておりますこの『中庭の狂人日記』も、本日をもちまして一時終了致します。ロンドンでの感動を皆様方にもお伝え致したく始まりました、劇団夢現舎初のブログ。まだまだ至らない点ばかりだったと思いますが、最後まで応援下さり誠に有難うございました。ご意見ご感想ございましたら、どんな些細な事でも構いませんので、劇団までご一報下さい。しかしながら、まだまだお話したいこぼれ話等もいっぱいありますので、これからも機会がありましたら、随時紹介してゆきます。また、ブログ第二弾も計画中です。どうぞご期待下さい。そして何より、2007年・新しい劇団夢現舎に乞うご期待下さいますよう、本年も何卒よろしく御願い奉ります。劇団員一同、皆様と劇場でお会いできます事心より楽しみに致しております。

 「光の中に怪物は棲まない。しかし、無辺の闇の中には何かがまだ眠っている。」〜芥川龍之介

 御年が皆様にとって素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈り致しております。


         平成19年 元旦  劇団夢現舎一同
劇団員一同

忘れる年の会

本日は劇団夢現舎の忘年会でした。

当日は大雨でどうなることかと思いましたが、今年お世話になってくださった方をはじめ、沢山の方々がここアトラクターズスタジオに集まってくださいました。

H
なぜかH型に配置された会場。

不思議な形でも和気あいあい
大雨でお足元の悪い中、いらっしゃってくださった皆様、本当にありがとうございました。

中にはロンドンでお手伝いしてくださった方が、たまたま日本に帰って来た為参加してくださり、高円寺の稽古場にロンドンのかおりを運んできてくださいました。

ご来場ありがとうございます。 また、お待ちしております。

劇団夢現舎にとってとても大切な年だった今年を祝いつつ、夜がふけていきました。

コシヒカリ
なんと、劇団夢現舎の演出家のご友人から、貴重なコシヒカリを頂き、みんな喜び勇んで山分けし、おいしく頂きました。福井のとてもとても貴重な精米したばっかりのお米です。一つ一つが輝いていました。福井の松井様、本当にありがとうございました!!
女優 メランコリーK

国境をコエルアルイ思い

ジュッ!うおー 溶けたよ布が。また作り直しだよー。
ロンドン公演の為に苦労したことは色々あるがその苦労の一つが字幕である。ただ言葉を解って貰うだけでなく、字幕を出してる人物の考えてる事や、行動を解ってもらい感じてもらう為の字幕である。演劇の壁を越える為の字幕である。そして手作りである。そして私はジュッ!完成した字幕をアイロンで焦がしてしまった。 あぁ渡英4日前の話だった…。
前回のロンドン公演「蟻のごちそう」の時も色々字幕を出した。素早くマタの間から財布や字幕を出してたあの人や風車を回しながら満面の笑みを浮かべ字幕を出してたあの人も今は母となった。全く人間万事塞翁が馬だぜbaby!

芥川は入り卵が好き?

>>>本日の担当 女優 コっしーノ
女優 コっしーノ

ここで・・・?

凱旋公演一日目。
私はとても楽しみにしていることがありました。


ロンドンで初めてお客さんの前で演じたとき、ロンドンのお客さまは私達の思ってもみないところで笑うことに私はとても驚きました。
今回のお芝居はお芝居の中に「字幕」を使ったのですが、変な場所から私達が出す字幕に笑ってくださるのはもちろんのこと、「え!ここで・・・?」とびっくりしてしまう、予想もつかないところで大笑いしていました。
「日本だったら絶対このシーンで笑いはおきないはず・・・」というところで笑いがおきたとき、文化の違いを肌で感じている・・・と、しみじみ思ったものです。

お芝居は、お客さまと作るものだと思います。
ロンドンのお客さまとつくりあげてきたこの作品ですが、日本のお客さまの反応はどう違うのか。また、それによってこの作品はどう進化していくのか。
舞台裏でワクワクしながら待っていました。

>>>本日の担当 女優 メランコリーK
女優 メランコリーK

種と仕掛け

『中庭の狂人』で常に一番最初に作り出したのが、紙吹雪と血しぶきです。
「文楽 心中天の網島」のシーンで降っていたり、吹き出ていたものです。
当然、手作りです。

紙吹雪は、半紙を細い短冊にしてから小さな三角形に切っていきます。
お店で売っているのを見たことがありますが、一掴み百数十円。
1回に降らせる量が、コンビニの中っくらいのビニール袋いっぱいを想像してください。
・・・それぐらいお金があったら良いのですが。
血しぶきは、赤い紙テープを細かく細かく切っていきます。
シュレッターにかけてみたり、色々工夫しました。
が、最終的に導入されたのは、刃が5連付いたはさみ。
シュレッターの役目を果たせるという名目の鋏らしいのですが、夢現舎の人間は血しぶきを作る為に生まれてきた物だと思っています。

作っているときも、中々終わりを見出せず苦労しましたが、本番に入ってからも厄介な代物でした。
特に血しぶき。
効果としてみせる分には、対して難しくはないのです。ときどき口や鼻に入ったりしますが。
終わった後です。
どんなに注意深くはらっても、どこかしらか出てくる。
ロンドンでは、泊まっていたホテルのどの部屋でも床に血しぶきを発見できました。
湯船に浮いたのを見た時は、正直うんざりしたほどです。
何より気を使ったのは、本番が始まる前の掃除です。
とってもとってもなぜか落ちている。
不思議でしょうがないくらい。
意地になって取っていると、おやこの精神かと思ってきた言葉があります。
“秘すれば花なり”
世阿弥の風姿花伝に出てくる言葉です。
芝居の仕掛けは隠せば隠すほど、効果が出る。という意味の言葉です。
ビックリして欲しいのに、その前に種や仕掛けが見えてたら意味がない。
どんなに苦労しても、出した瞬間「すごい」と小さく漏れてしまったお客さんの声を聞くと、調子に乗りたくなるぐらい嬉しいのですから。

舞台あと
公演後の舞台。ロンドンでも日本でも、公演あとの舞台は様々なところに雪や血しぶきがありました

>>>本日の担当 女優 春ウララ
女優 春ウララ